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心を柔らかくしてくれるグリーンのある空間。さかんに言われている地球環境も、目の前の小さな植物を楽しむことと根本は同じ。ともに暮らし、興味を持ってずっと大切にしていきたい。そんなグリーンライフな話題を取り上げていきます。


美しい芝生を造っていただけるよう、基礎講座を4回シリーズでお届けします。

第1回:芝生の種類
第2回:芝生の張り方
第3回:芝生の管理
第4回:トラブル対策

元気な野菜を育てる基本は土づくり。「エンジョイ!野菜園」では、土づくりの基礎講座を6回シリーズでお届けしました。
ちょっとしたお手入れでマシンの調子は良かったり悪かったり。そんなメンテナンスのポイントをご紹介します。運転前に一度ご覧になってみてください。
「メンテナンスのポイント」ページへ
 

第1回:自然を呼びもどすビオトープ

●ビオトープって何ですか?
ビオトープという言葉をご存じですか? ドイツ語でビオ(BIO)は「生物」、トープ(TOP)は「場所」を意味しています。ドイツのエルンスト・ヘッケル(1834〜1919)という生物学者が「元来そこにあった自然の風景を復元させる」ために、2つの単語を組み合わせたビオトープという概念を提唱しました。池や沼、雑木林、小川など環境によってそこに棲む生き物の種類も異なります。ビオトープは「それぞれの地域の野生の動植物が生まれ育つ生息空間」を表し、野生生物の相互関係によって生態系が成り立つことから「自然生態系の場」とも捉えられています。
約1世紀も前に提唱されたビオトープの考え方が、1970年代以降ヨーロッパを中心に自然環境の保全・再生・創造のキーワードとして注目されるようになりました。特に人間が活動するエリアで、開発によって自然が失われた都市部に、調整池のある公園をつくったり、河川敷に草木を植えたりすることによって「野生生物の生息環境を取り戻し、身近な自然を復元していく場所」や「生態系に配慮して造られた場所」がビオトープと呼ばれています。

●広がるビオトープの環境づくり
石垣の間からトカゲが顔を出しているのを見たことがありませんか?ちょっとした隙間は昆虫や小動物たちの立派な生息空間です。このように生き物が棲みやすい多孔質な環境を整えてあげることで、人工の空間にも野生生物を呼び込むことができます。たとえば丸太に無数の孔をあけて外に置いておけば、そこから植物が芽を出したり、虫が棲みついたりする小さなビオトープになります。大規模な例では、河川整備や海岸の埋め立てに、多孔質護岸が採用されてきています。
公園や緑地整備などの造成工事にもビオトープの発想が取り入れられてきました。生態系に配慮した環境づくりでは多くの場合、池などの水辺がつくられます。水辺を作ることで動植物の種類や多様性が飛躍的に増加するからです。水辺は水中や岸辺の植物と水棲動物の生息場所であり、昆虫の産卵場所でもあります。鳥たちも水を飲みに訪れるでしょう。
都市のヒートアイランド現象の緩和策として、ビルの屋上緑化も進められています。防水技術や軽量土の開発などで、屋上で植物を育てやすくなってきました。土と水と緑のある場所にはやがて昆虫や鳥が集まり、新たな生態系がつくられていきます。

●身近なビオトープを探してみよう
住宅地に身近な自然が少なくなった今、小学校などで実施される「学校ビオトープ」が注目されています。子どもたちが土に触れ、ダンゴムシをつまむ。そんな体験が生態系を肌で感じさせてくれます。野生生物の棲み家をつくりながら周辺環境に親しみ、作業を通して地域の人と関わる学校ビオトープは、子どもと大人がいっしょに「自然とのつながりを回復する」機会になっています。
広い敷地ばかりでなくても、人の暮らしのすぐそばで虫や鳥たちは生きています。庭の花壇は楽しみながら生き物を観察できる恰好のビオガーデン。さらにちょっとした配慮で、より豊かな生息環境を創ることもできます。コンクリートブロックの塀を生け垣に変えれば、景観もぐっと明るい印象に。生け垣が無理ならフェンスやトレリスに植物を絡ませてみてはいかがでしょう。生き物が棲みやすい環境は、人間にとっても快適な効果を生み出します。たとえばアスファルト舗装の駐車場を、芝生が植生できるレンガ舗装に変えると、舗装面の照り返しが小さくなり、雨の日の水はけも良くなります。
ほんの小さな鉢植えでも、そこには植物と土壌微生物たちの営みがあります。車が往来する道路の街路樹も、スズメが飛び交い、夏になればセミの合唱が。生き物たちの存在を意識してみれば、毎日の暮らしのいろんな場面で、さまざなまビオトープを見つけることができます。街なかで緑を見かけたら、そこにも小さな生き物たちの世界が拡がっていることに目を向けてみませんか。

 
生態系ピラミッド
光合成で有機物をつくる植物は「生産者」、植物を食べる草食動物と、その草食動物を食べる肉食動物は「消費者」です。それら動物たちの糞や死骸は、土の中に棲む微生物が分解してチッソ・リン・カリウムなどの無機物に還元されることで、ふたたび植物の栄養となります。土中に生息する「分解者」たちが「生産者」を支え、こうして生態系は循環しています。




アクロス福岡の
ステップガーデン

福岡市の中心部にある複合商業ビル「アクロス福岡」には、建物の南側に階段状の屋上緑化が施されています。建物をひとつの山と見立てて階段状に植栽された樹木は順調に育ち、都市に緑の景観を提供しています。





レンガの駐車場舗装


 

 

 
 
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