●夏こそ、自然を使って遊ぼう
私たちの暮らしが都会化し、自然から少しづつ遠ざかるにつれて、いつの頃からか“遊び”という言葉が示す意味合いも大きく変わってきたようです。かつて、子どもたちの“遊び”といえば、その舞台は原っぱや公園などの野外が中心でしたが、今ではテレビゲームや電子玩具、カードゲームなど、室内が中心になってしまいました。それにつれて、木や草花などに触れる機会も減ってきているようです。環境問題が、掛け声は高くてもなかなか社会全体の関心が高まらないひとつの理由は、そのあたりにあるのかもしれません。
かつて子どもたちの遊びには、自然の中にある草花を使ったものがたくさんありました。野山に出れば、そこかしこに材料はいっぱいあるわけですから、特に玩具や道具などなくても、木の葉っぱや草花を使って遊んだものでした。しかし、今では公園などに行っても草花で遊んでいる風景はすっかり見かけなくなりました。年長の子どもから年下の子どもへと伝承されてきた遊び方の連鎖が途切れてしまったからだろうと思います。キャンプや水遊びなど、何かと戸外に出ることが多いこの季節、お父さんやお母さんが子どもの頃に遊んだ「草花遊び」を子どもたちに教えてあげてはどうでしょうか?素朴だけど個性的で楽しい草花遊びに、きっと今の子どもたちも関心を示してくれるはずです。そして、子どもたちのお父さんやお母さんに向ける眼差しも少し変わってくるに違いありませんよ。
●水辺で笹舟を浮かばせよう
草花を使った遊びでまず思いつくのは、夏の季節ではやはり笹舟でしょう。小川やせせらぎでの水遊びと組み合わせてやると、とても楽しめます。何艘か作って競走させたり、違う形のもので速さを比べてみたりと、いろいろ試してみましょう。笹舟のつくり方は、意外と簡単です。材料も、必ずしも笹でなくても構いません。縦長の葉っぱで縦に繊維があるものなら、ススキの葉っぱなどでもできます。まず、1.15〜20センチの長さに切ります。この時、縦に裂かないように気をつけます。2.先端を3センチほど折り曲げて、縦に3等分に3センチほど裂きます。3.3等分した両端を寄せて、片方をもう一方の中に差し込みます。4.反対側も同じようにすれば笹舟の出来上がりです。また、片方の細い方の葉っぱをぐるっと反対側の端まで曲げて帆掛け舟にしたり、いろいろ工夫してみるといいでしょう。親子や兄弟、友だち同士などで競走をすると、結構興奮します。ただし、水辺での遊びですから、必ず大人が付いてやるようにしてください。
●花の首飾りや草ずもう‥‥
女の子なら、シロツメクサ(クローバー)の花で首飾りをつくってみるのもいいでしょう。花を集めているうちに、幸運のシンボル・4つ葉のクローバーを見つけることができるかもしれません。またオオバコの茎を使った「草ずもう」も簡単で楽しい草遊びです。穂がついたオオバコの茎を引っこ抜き、相手の茎と引っかけて引っぱったりすり合わせたりして、相手の茎を切った方が勝ちという単純な遊びです。ところが、茎が太くでもすぐ切れたり、細いのに強かったりと意外性があって楽しめます。2人抜きとか3人抜きとか、勝負してみると面白いでしょう。草笛も簡単にできる草遊びです。近くにヨシ(葦)が生えていたら、花が咲く前の穂先を引っこ抜き、穂先を開いて中の芯を取り出し、巻き戻して吹くと、ピーッと鳴ります。指先や唇がビビビッと震えてくすぐったく、子どもたちにはきっとうけるはずです。草花を使った遊びは、まだまだたくさんあります。時には童心に返って、子どもたちと一緒に草花で遊んでみてはいかがでしょうか。野山に出なくても、家の庭や近所の公園・空き地でもできます。そうした身近な自然に触れる楽しみを子どもの頃から知ることが、グリーンライフに親しむ始まりになるのではないでしょうか。 |
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夏には植物もどんどん成長します。少しの期間で驚くほど景色が変わるところもあるくらい。野山に出てみれば、訪れる度に違う表情を見せてくれる。それも楽しみな季節です。

笹舟も作り方のバリエーションはいろいろ。下の写真のように帆掛け舟にしたりと、工夫とアイデア次第でいろいろ遊べますね。
シロツメクサ。幸運の【四つ葉のクローバー】と言った方が馴染みがあるかもしれませんね。なんでも四つ葉は1万枚に1枚程度の確立らしいですよ。
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