もう一つの居場所を 持つ楽しみ
グリーンツーリズムやワーキングホリデー、お子さまの山村留学など、農山村での体験は都市部に住む人たちが田舎の自然や生活に愛着を感じ、農山村への理解を深めるのによい機会となります。今回はさらに一歩踏み込み、積極的に『田舎に身を置く』ことを考えてみます。田舎での日常的な拠点となる場所を自ら確保するというスタイルです。
郊外の貸し農園もその一例。行政や民間で遊休地などを菜園として貸し出している事例は多くありますし、ひんぱんに通って作物を育て、健康的な汗を流している人も少なくありません。そうして通っていると、土地や建物の空き物件の情報も入りやすくなってきます。そこで「もう一歩」と思えば、賃貸にしろ購入するにしろ、そういう自分のスペースを手に入れて菜園にしたり、キャンプを楽しんだり、さらには家を建てて週末住宅として活用する。なんてこともだんだんと現実味を帯びてきますね。
これらは都市に軸足を置いた形ですが、自然に囲まれたもう一つの自分の居場所があるという意識は、日常生活に大きな張りと喜びをもたらすことでしょう。また条件が整えば、生活の基盤そのものを田舎に移すという選択肢もあります。
それぞれにとっての
グリーンライフ
グリーンライフの趣旨からは少しはずれますが、一生の間には仕事や家族のライフスタイルの変化に伴って、UターンやIターンあるいはJターンといった生活基盤の移動も起こります。自らの意志で、あるいは必要に迫られてと、動機はさまざまでしょうが、こうした機会が「グリーンライフ」を考えるきっかけになるなら、それはすばらしいことですね。
大阪で建築の仕事をしていた女性が宮崎市へIターンし、さらに綾町へとその拠点を移したことをきっかけに、数年後に自然食レストランを開業することに。女性は綾町に住んで、初めて自然や食の大切さを学んだと言います。建築業から自然食のレストラン…。本人でさえ思いもしなかった転換は、農山村の持つ豊かな自然の賜を彼女がしっかり受取ったからでしょう。この女性は毎朝、身近にある草花を摘み、食卓に飾っています。
「小さい頃の花遊びのように、毎日楽しんでます。」
農山村での暮らしが価値観を変え、ライフスタイルそのものを変えた事例です。
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