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元気な野菜を育てる基本は土づくり。
そこで初めて野菜づくりにチャレンジする方にもわかりやすく、
土づくりの基礎講座を6回シリーズでお届けします。

 
     
 
第2回:団粒構造の土
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  image   「土は生きている」といわれます。
土の中には目に見えるミミズやダンゴムシが棲んでいるだけでなく、
おびただしい数の微生物が存在しています。
その働きで土はどんどん変化していくのです。
土の生き物が棲みやすい土は、植物がいきいきと育つ土です。
そんな健康な土がつくられるしくみをみてみましょう。

      
 成長に欠かせない空気と水
     
 

動物と同じように植物も呼吸しています。生物は呼吸によって酸素をとりこんで有機物を分解し、エネルギーを獲得して二酸化炭素を放出しています。根も土の中で呼吸するので、植物は空気をたっぷり含む土を好みます。この呼吸とは逆に、空気中から取りいれた二酸化炭素と根から吸収した水、そして太陽のエネルギーによって、葉の中で有機物をつくり、酸素を排出する働きが光合成です。植物にとって空気と水は欠かせないものなのです。

●葉では光合成が行われ、葉の裏側にある気孔から必要な二酸化炭素を取り込み酸素を排出しています。●気孔では余分な水分を水蒸気にして排出する働き「蒸散作用」も行われています。●根が吸収した水分は、蒸散作用によって吸い上げられ、上方の葉まで水分がいきわたります。
 
  
有機物と無機物
有機物とは生物の営みによってつくられる、炭素をつなげた物質をいいます。炭水化物、タンパク質、脂肪などは有機物で、タンパク質はチッソと炭素がくっついています。無機物は自然界にもともと存在する物質で、酸素や二酸化炭素は無機物です。植物は養分を水に溶けた無機物の状態で吸収します。そして光合成により炭素をとりこんで、有機物をつくるのです。
 
        
      
 団粒構造の土
     
  植物にとって大切な空気と水、養分をたっぷり含むのはどんな土なのでしょうか。ふかふかとやわらかい土は、小さな土の粒が集まって、だんごのような固まりになっています。その土の固まりが重なりあい、固まりどうしの間にたくさんの隙間があります。これを「団粒構造」といいます。この固まりの中に水分が保たれ、隙間は水や空気を通します。植物の根はこの隙間をぬうように伸びて、水や養分を吸い上げるのです。また団粒構造の土は、ミミズなどの土壌動物や土壌微生物にとっても棲みやすい環境です。
●団粒構造の土には水分と酸素が充分にあり、有機物も豊富なため、微生物が活発に働いて有機物を分解し、植物の栄養素を作りだします。
 
  
くずれにくい団粒構造の土

団粒構造の土は斜面でもしっかりと水を保つことができます。植物もしっかりと根をはることができるため斜面もくずれにくくなります。
斜面イラスト
A:団粒構造の土
B:落ち葉など
C:土中を張りめぐる根

 
        
      
 土を団粒化する生き物たち
     
 

団粒構造の土はどのようにしてできるのでしょう。土に落ち葉や枯れ枝がつもると、ダンゴムシやトビムシが食べて糞を出します。また生き物の死骸をムカデやクモ、アリ、ダニなどが食べて糞を出します。それらの糞を食べるのがミミズです。ミミズは栄養のある糞の混じった土が大好きで、1日に体重と同じぐらいの土を食べるといわれています。そしてねばねばした液で固めた小さな粒状の糞をたくさん出しながら、ゆっくりと土の中をすすみます。こうしてミミズが通った土は隙間が多く、通気性や水はけをよくしてくれます。このように土壌動物が糞を出すことで、落ち葉に含まれるさまざまな物質が細かく分解されていきます。

糞には養分が豊富に含まれていますが、そのままでは分子が大きく植物が吸い上げることはできません。糞をさらに分解して植物が吸収できるかたちにまで小さくしてくれるのが土壌微生物です。土壌動物や微生物によって、有機物が分解されたものを「腐植」といいます。腐植は土壌粒子をくっつける接着剤の役目をするので、さらに土壌の団粒化を促します。このように土壌微生物が働きやすい土にするために、有機物をたくさん含む堆肥や腐葉土を加えて土づくりをすることが大切なのです。

 
   虫たちが活躍します

土中ではダンゴムシやミミズなどさまざまな生き物たちが生息し、その営みが円滑に機能して団粒構造の「よい土」ができるのです。

 
        
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次回は「土壌改良」についてです。
     
 
 
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