●酸性に傾きやすい日本の土壌
雨が多い日本では、雨水がカリウムやカルシウムなどの陽イオンを流して、余分な水素イオンが土のなかの水に溶けこみます。日本の土が酸性に傾きやすいのはそのためです。酸性の土では作物はよく育ちません。土が酸性になるとアルミニウムイオン(陽イオン)が溶け出して根の細胞をこわしてしまうからだといわれています。またアルミニウムイオンはリン酸イオン(陰イオン)と結びつき、水に溶けにくいリン酸アルミニウムになるため、植物の根は重要な肥料のリンを吸収できなくなります。土が酸性に傾くと作物の生育が悪くなり、葉が黄変したり葉先が枯れたりしてきます。また病害も出やすくなります。
例外的に埋め立て地などでは、土壌がアルカリ化していることがあります。そのような場合は酸性資材の過リン酸石灰などを用いて酸度を調整してください。
●植物は弱酸性〜中性を好みます
土壌酸度を簡単にチェックできる酸度測定液や、センサーでpHを計るpHメーターが市販されていますので、畑の土の酸度を測定してみましょう。ほとんどの作物はpH6〜7の弱酸性〜中性を好みます。酸性に傾いている土壌にはアルカリ性の石灰などを加えて酸度を調整しましょう。消石灰は土に混ぜて1週間から10日おく必要がありますが、苦土石灰はすぐに作物を植えられます。なお土の酸度を知らずに石灰を撒きすぎると、アルカリ性に傾いて、土が固くなったり肥料の分解を妨げたりすることがあるので注意してください。また作物によっては、茶やミカンなど酸性の土壌を好むものがあります。育てる作物の性質を知って酸度調整を行いましょう。
はじめに酸度調整していても、野菜をつくると土は酸性に傾きます。野菜が石灰を吸収すること、与える肥料に酸性のものが多いこと、かん水で石灰が流失することなどが原因です。年に2回ぐらい、作物を植えていない休閑期に畑全面に苦土石灰や消石灰をまいて耕しておきましょう。 |
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| 酸性とアルカリ性を数値で示す指数のpHとは、水素イオンの濃度を表しています。水素イオンが多いと酸性、水素イオンが少ないとアルカリ性になります。pH7が中性です。pH7より小さいと酸性、pH7より大きいとアルカリ性です。pHの数値が1小さくなるごとに水素イオン濃度は10倍になります。たとえば酸性のpH4と中性のpH7を比べると、数値の差は3ですから10の3乗で1000倍の水素イオン濃度になります。 |
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| ●ダイコン |
●カブ |
●ニンジン |
| ●トマト |
●キュウリ |
●ナス |
| ●スイカ |
●リンゴ |
●レタス |
| ●カボチャ |
●キャベツ |
●ホウレンソウ |
| ●セロリ |
●ハクサイ |
●タマネギ |
| など |
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