ORECさくらんぼ農家 山形
森谷勝男さん
森谷果樹園

さくらんぼ農家 森谷勝男さん
さくらんぼ農家 森谷勝男さん

豊作の秘訣は葉っぱと根っこ

佐藤錦を育てて俺で3代目。畑の面積は4町(※)になり、比較的いつも豊作です。
秘訣でもないけど、手入れもそうだけど、葉を、根を、自然を大事にしているからだと思います。

色をつける為に葉っぱを取ってしまう人もいるけど俺は一枚もとらない。葉っぱの養分で色はちゃんとつくんです。葉っぱを大事にしなくてはダメです。
除草剤は使わず、草は伸びてきたら草と果樹の状態に合わせて刈ります。今は草刈りにオーレックのRM98とAM61BとHR661を使っています。おかげさまで畑はいい環境です。

さくらんぼ農家 森谷勝男さん

自然が教えてくれる、
人間の体と同じ様に考えて育てる

心がけている事は木の元気さを観察することです。大切に大切に。最初は実も葉もみんな小さいんです。葉っぱは一番下から順々に育ち最初は小さい葉っぱですが、実が大きくなるに従ってだんだん大きくなっていきます。
こうやって木や葉や根をよく観察すると自然がこういう風に成り立っているんだなってわかります。葉っぱには力があると思います。おいしいさくらんぼは葉っぱから養分を生み出す。肥料を撒いてもすぐ吸収するような気がします。人間だって身体が健康でなければご飯を食えって言っても食えない。さくらんぼに対してのご飯は肥料。来年実ってもらうために、肥料をいっぱいやっても木が弱っていれば、いくら食えって言っても受け付けない。だから葉っぱを取らないで健康にしてるんです。だいたい人間に似てる様な気がします。

さくらんぼ農家 森谷勝男さん

同い年のさくらんぼ

俺が生まれた70年位前に親父が植えた佐藤錦の木が今も育っています。小さい頃からずっと大切に見てきて、今は抱きかかえられない位になりました。この地域でもこんな巨木が残っているのは珍しくなりました。俺もじいちゃんになりました。(笑)孫とかお客さんの子供も、この木に登って食べるさくらんぼが一番うまいって言ってよく木登りします。

お客さんに喜ばれた時が、一生懸命にさくらんぼを手入れして良かったなぁと思いますね。
木の寿命とか俺にはわからないけど70年でも実は成るんです。

佐藤錦は今でも根強く多くの方に愛されているさくらんぼです。オーレックさんにも毎年もぎに来てもらっています。(笑)

※町・・・畑や水田の面積で使われる単位
1町=10反=3000坪=約1ha(ヘクタール)となります。

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