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Developer's VoiceDr.MIST 開発者の声

OREC商品企画部 執行秀彦

OREC商品企画部執行秀彦

有害なアンモニアを分解・抑制
まったく新しい畜産消臭システム

Dr.MISTは実証実験で驚くべき結果を出しました。
2016年3~11月の8ヶ月間で九州のある経済連と一緒に250頭を対象にデモ機を使って調査をしたところ、牛舎内のアンモニア濃度がこれまでの平均17ppmから約3分の1の6ppmまで削減されたのです。
Dr.MISTから散布される「Dr.MISTウォーター(消臭原液)」は国内で採取した鉱物から特殊な方法で抽出した成分です。従来の消臭剤は臭いの元となるアンモニアなどを吸着して臭いをなくす方法が主流ですが、Dr.MISTウォーターはこの特殊な成分によってアンモニアを分解・抑制できます。
実際にこのシステムを導入した農家さんの牛舎では「臭いが消えた」「環境が改善されて牛たちの健康状態が良くなった」と数々の変化が起きています。

臭い、病気、成長不足・・・・・・
解決すべき課題は山積みだった

こうしたデータを持って農家さんのもとに説明へ訪れたのですが、最初から納得していただけることはほとんどありません。「あなたの言うことは1ミリも信じられない」と言われたこともありました。
辛辣な言葉のように聞こえますが、これがほとんどの農家さんの本音だと思います。畜産業界では「牛舎の臭いは消えない」という常識で、データや数字をもとに解説してもなかなか理解していただけないのが現実なんです。
そんな状況下でも、Dr.MISTにかけて試してみようと決断される方がいらっしゃいました。「1ミリも信じない」とおっしゃった方もそのうちの一人です。
その方の牛舎は風通しが良くなく、床から発生したガスが滞りやすいため牛が病気になったり、成長しづらかったりと数々の課題がありました。説明に行ったときも「臭いがなくなる」「病気になりづらくなる」という私たちのデータに懐疑的でしたが、抱えている課題があまりに深刻だったので「とにかくデモ機を試してみよう」ということになったのです。

「あなたの話は嘘じゃなかった」
目に見える成果が紡いだ信頼

Dr.MISTの性能に自信はあったものの、「これで結果が出なかったらきっと農家さんをがっかりさせてしまう」という心配もありました。デモ機を設置した1ヶ月後、「検証範囲を広げたい」とお電話をいただいたときには本当に驚きました。
いくつかある牛舎の一部で試験的に導入していたのですが、たった1ヶ月で臭いが減り子牛の成長に変化が見られたのです。設置範囲を広げるために測量へ行き、農家さんが「本当に臭いが消えたな」とぼそっと呟いたのを聞いたときには嬉しくてたまりませんでした。
その後、3ヶ月後に本格的な導入を決めてくださいました。その結果、牛舎全体から臭いがなくなり牛たちは病気になりにくくなったり、出荷した子牛や肉質が高い評価を受けたり、次々と良い結果が出始めたんです。
農家さんから「あなたの言うことは嘘じゃなかった。おかげさまで助かっている」という言葉をいただいたときには胸にこみ上げるものがありました。

常識を乗り越えた先に
見える新しい世界がある

Dr.MISTを導入した牛舎では数々の変化が起きています。「消えない」と思い込んでいた臭いが実際になくなるのはもちろん、経産周期が短縮されたり、牛の増体、肉質の向上など経営改善につながっています。これは常識を捨て、一歩踏み出すと見えてくる新しい世界です。
私たちは「Dr.MISTには畜産の常識を根本から変える可能性がある」と感じていますが、これから乗り越えなくてはならない課題もあります。数字やデータで実績を証明できても、“畜産業界の常識”という高い壁が立ちはだかり、なかなか農家さんに受け入れられないのです。
私の役目はこのシステムの効用と成果を伝え、まずは試していただくこと。そして牛舎の環境改善をサポートすること。その一歩一歩の積み重ねによって、Dr.MISTが畜産業界のスタンダードとなりインフラとなっていくことで、畜産業の未来は大きく変わると確信しています。

OREC商品企画部 永瀬康典

OREC商品企画部永瀬康典

「臭いが消えるはずはない」
開発者の前に立ちはだかる壁

オーレックに入社してから4年、Dr.MISTの開発にずっと携わっていました。性能には確かな自信があったのですが、ただ一つ心配していたのは実際、「農家さんに信じてもらえるかどうか」。製品がリリースされた後、九州各地を営業活動でまわったときには多くの農家さんがDr.MISTに対して懐疑的でした。
畜産業を営む方々にとって「臭いが消える」なんてあり得ないこと。その常識を覆すことがいかに難しいことかを思い知りました。
今までさまざまな資材を試してきたけれど、どれも結果が出なかった。期待をしては裏切られ、費用だけがかさんでいく。そんな経験を繰り返してきた方々の心を溶かすのは難しく、営業活動は難航しました。

リアルな感想と数字で分かる
Dr.MIST導入後の変化

そんな中、2015年の夏にJAに紹介してもらうことが初めて決まったんです。リリースから3カ月後のことでした。そのお客さまは親子で肥育農家を営んでいる宮崎のB牧場さんです。お父さんと息子さん、それぞれ牛舎を管理していて先に興味を持ってくださったのは息子さんでした。Dr.MISTで本当に臭いが消えるのか、JAと弊社の共同検証農家の感想や実際の牧場も確認され、「これは良い」と導入を決めてくださいました。
設置から10カ月後、臭いがなくなったうえに「床替えの頻度が減ってラクになった」「エサをよく食べるようになって増体につながった」「出荷した牛の肉質が高評価だった」と良い結果が出始めたんです。
そんな成果を隣で見ていたお父さまも「最近、息子に成績で抜かれてきた」と少しうれしそうにおっしゃり、息子さんの導入から1年後に導入を決めてくださいました。
やはり心に響くのは実際に利用した方のリアルな感想と経営改善の実感(数字)なんです。

とにかく変化を体験してほしい
費用ゼロで試せるデモ機の設置

だからこそ私たちは「デモ機」の設置をおすすめしています。この製品を「試してみたい」という方に一定期間、無償でレンタルして数カ月使って変化を感じてもらうプランです。(※デモ期間中の液のみご購入頂く必要があります。)
これはメーカーにとってはリスクの高い方法です。配管工事には80~150万円の費用がかかるし、もしも設置後に購入しないことが決まれば、工事費は無駄となりその機械は中古になってしまう。しかし、そのリスクを乗り越えてでも「効果を体験してほしい」という強い思いがあります。そして、製品に対する自信があります。
畜産業界で「臭いは消えない」という常識が浸透している以上、Dr.MISTを実際に試してもらうのが一番の近道。だから私たちは、あえてリスクを取っているのです。

結果は家族の笑顔に表れる
畜産業界の未来を変えるために

実際に導入した農家さんからは「床替えの頻度が減り、敷料がコストダウンできた」「牛の体重が増え、肉質も良くなった」といった声が届いています。売上を伸ばして機械の導入費用を1~2年で回収できたというケースもありました。もちろん、これはDr.MISTの導入だけでなく農家の方々が日々の努力を重ね、新しいことへの挑戦を繰り返してきた結果です。
大変だった床替えの頻度が減ったこと、牛舎の臭いがなくなったこと、お金と時間に余裕が生まれたこと。こういった良い変化は結果的に「奥さんの負担を減らすことができた」「臭いがなくなって人も牛も喜んでいる」という家族の笑顔につながっています。
日本の畜産業界では後継ぎ不足が深刻で、年間5~10%の畜産農家が廃業していると聞きます。Dr.MISTを通して、畜産業の未来をもっと明るいものにしていきたいですね。

石橋さんご夫婦